好きなのは尹子維!

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暗いところで待ち合わせ

乙一原作の小説を映画化したもの。

出演者 田中麗奈 、チェン・ボーリン 、井川遥 、宮地真緒 、佐野史郎 、波岡一喜

あらすじ
3年前の交通事故で視力を失ったミチル(田中麗奈)、父親と二人暮らしだったがその父親を突然亡くし一人暮らしとなる。一方、同僚殺しの容疑者として追われる大石(チェン・ボーリン)は、ミチルの家に忍び込み、そのまま不思議な同居生活が始まる。

原作を先に読んでいて、そのゆったりとして透明で薄い紗青がかった世界観の中で綴られる、切ない切ない気持ちに触れていたので、果たして映画化してどのくらいそれが表現できるか心配していました。
でも、その心配はどうにか杞憂に終わりました。
田中麗奈が上手。凄く上手。
目が使えない演技、さらに映画の中のシーンで、背中、足など顔が見えない状態での感情の表現が凄くいい!
チェン・ボーリンは、今回、中国人とのハーフで帰国子女として日本に来たけれど周囲と溶け込めない青年という役所。原作とは微妙に違った設定だけど、その違った所が青年が何故そんな行動をとったのかという動機付けをうまく補強してくれた。



以降ネタバレが含まれます。



小説でも、大石がミチルにいつ見つかるか?、大丈夫か?と、かなりどきどきしたけれど、今回もわかっていながらドキドキしましたね。
結局、ミチルを助けるためにその存在を気取られるようになり、で、ご飯も一緒に食べるようになる。
一回目のご飯の時、大石が席について食べてる様子がミチルにもわかっているのに、ミチルは何も言わずに食べ、大石も何も言わずに食べ終わりいつもの場所へ。ここで何か聞いたらこの空間が壊れてしまう。一人でさみしいミチル、自分の場所のない大石、二人の思いは気配だけでお互いを必要としているのがわかる。

純愛を純愛の「あ」の字も「じ」の字も出さないで、ここまで表現できるって凄いです。
これは原作が凄いってことで、そんな厚い本じゃないので映画を見る前に読むことを、見てしまった人はすぐ読むことをお薦めします。
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by tyrano | 2007-09-10 09:54 | 亜細亜映画